初詣はいつまでに?!
皆さまは、初詣に行かれましたか?
「えっ、今さら(何を言ってるの)?!」
と思われた方も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか??
よく、初詣は 「松の内」 に行くのが目安と聞きます。
松の内というのは、 一般的に門松やしめ飾りなどを飾っておく期間で1月7日までとされていますが、
地域によっては、小正月 (1月15日) や二十日正月 (1月20日) までという所もあるそうです。
しかし、新年に初めてお参りをするのが 「初詣」 。
目安が松の内というだけで、必ずその期間内に・・といった決まりごと等は無いそうです。
ですから、
まだという方は、遅くなったからといって躊躇う必要はなく、
新しい1年を健やかに過ごすことが出来るように、近くの神社やお寺に足を運んでみてはいかがでしょうか?(新年にかかわらず、お参りされる方は案外多いかも?)
あの神聖な場に流れる独特の空気(感)は、慌ただしい日々の中にもピリッと身の引き締まる、
姿勢を正す時間をもたらしてくれます。
中でも、松竹梅や菊、南天などの植物は、誰もがよく知る「新年の縁起物」。
「松」は、一年中葉を落とさないことから「永遠の命」を象徴しています。
そして、ここに神様が宿るとされています。
「竹」は、まっすぐに育つ様が「生命力の強さ」を表しています。
嵐や強風に強く、2~3年で成長することから「繁殖」の意味も持っています。
「梅」は、一年で一番はじめに咲く花で、古くから日本人に愛されてきました。
縁起の良い花とされ、お正月には紅梅と白梅を飾ります。
さらには、
不老長寿の象徴である 「菊」 、
難を転じる 「南天 (難転・なんてん)」 、
幾重にも重なり合う葉が、吉事が重なることの象徴として欠かせない 「葉牡丹」 ・・・
古くから受け継がれてきた(それぞれの)由来は、日本の風習に強く根付いています。
そして、近年では胡蝶蘭やバラなどの洋花も、訪れる人々の心を魅了します。
「蘭」は、中国の水墨画の世界より君子に例えられ、縁起の良い花とされてきました。
また、意外に思われるかもしれませんが、
「バラ」は、優美な見た目から「正月花」として使われています。特に咲いている時期が長いので、
長い春の花 ~長春花~ とも呼ばれ、縁起の良い花の一つとされています。
誰でも松や竹、南天などの植物を見るとお正月をイメージするものですが、
そこには深い「縁起の世界」が存在しており、その世界を理解することで、その福徳も増幅すると言われています。
しかしながら、
詳細は理解できなくても、
少しでも意味を知り由来に触れてみると、
「感謝の思いをもって、植物を愛(め)でてみたくはなりませんか?」
かく言う私 (みやび) も、これから「初詣」に出掛けます(笑)
まだの皆さま、ぜひ近いうちに!!
既に出掛けられたという皆さまも、
今日の話題にご興味をお持ちいただけたようでしたら、
ぜひまた、近くの神社やお寺に足を運んでみられてはいかがでしょうか?
もちろん、何ら強要するものではございません。
また、お正月飾りは地域ごとの日にちで片づけられている可能性があります。
(もう少し早い時点でお伝えしたかったのですが、申し訳ありません泣)
しかし、
境内や敷地内にある植物のその意味や由来に想いを馳せることにより、
植物を(日々の暮らしに)身近に感じていただくキッカケになれば、との思いからご紹介いたしました。
「初詣」 に限らず、古くから続く日本の風習はもっと大切にしていきたいものですね。
それでは、
【 花楽(かがく)の時間~第3時限 】
最後までお付き合い下さりありがとうございました。
【この記事を書いた人】
フラワーアーティスト みやび美歩
(アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)認定デザイナー)
「アーティフィシャルフラワーを 《ツール》から《アート》へ昇華させたい」との想いを持ち、アーティフィシャルフラワーだからこそできる「表現」の探求、個展・ワークショップを開催中。
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