「日陰」を演出!その植物の名は?
こんにちは、みやび美歩です。
■A:「こう暑いと植物を育てることも出来ませんね?!」
B:「えぇ、そうですね。」
、、、
とあるお花屋さんの、お客さま(A)と店員さん(B)の会話です。
■「うん!確かに。でも、、」
その短い会話に少し物足りなさを感じた私(みやび)でしたが、
正直な思いは、そっと心の中にしまい込みました。
■もちろん、
店員さんがそのように答えられた気持ち、分かります!!
命の危険さえ感じるくらいの連日の暑さです。
屋外はもちろん屋内においてさえ、少しの作業も特段の注意が必要ですものね(汗)
■しかし、
「こう暑くとも」、
決して植物を育てられないというわけではありません。
暑さに弱い植物もあれば、一方で、暑さに強い植物は現に存在しています。
■とはいえ、この厳しい環境下に、
(皆さまに)日当たりでの作業をオススメするわけにはいきません。
そこで、「日陰でも」力強く育ち、
日陰を効果的に演出してくれる、そんな植物をご紹介します。
、、、
その名も「シェードプランツ(シェード = 陰、プランツ = 植物)」です。
■「シェードプランツ」とは半日陰や日陰での成育に最適な植物で、
日陰の庭に取り入れることで、
ただ薄暗かっただけの庭を「落ち着き」や「安らぎ」のある、
「癒やし効果」の高い、ちょっとオシャレな庭に変身させることが出来ます。
http://rgc.takasho.jp/plants/vol01_05_2.html
例えば、
日本の「坪庭」をイメージしていただくと、分かりやすいのではないのでしょうか?!
■自然の景色をとりこんできた坪庭は、
日なたを好む植物たちの「元気」や「躍動感」といった明るいイメージに対し、
落ち着いた情緒あるシーン(「場面」や「背景」とでも言えば良いでしょうか?!)
を感じることが多く、
時に、あたかも森の中で森林浴をしているかのような、
ある種、独特の空気感を醸し出している一つの「空間」として、
日本人のみならず、海外の人々にも根強い人気があります。
■イギリスでは芝生と樹木の境界に、
色や形の異なるシェードプランツをふんだんに使った庭がよく見られますし、
欧米のガーデンセンターでは、
ナンテン、ツバキ、ヒイラギ、ヤツデ、アオキ、シャクナゲなどの陰樹と一緒に、
シェードペレニアル(半日陰、日陰の宿根草を言います。)の売場が定番化されているほど、
人気が高い植物たちである、と言っても過言ではないのだとか。
というわけで、
せっかくなので「日陰の庭」ではなくオシャレに、
「シェードガーデン」とネーミングさせていただきます(笑)
■ところで、
私たちが日々暮らす環境には、意外と半日陰や日陰の空間が多く存在します。
玄関(前)が北側にあったり、
日の当たる南側であっても、
大きな建物に直射日光が遮られているような場所があります。
■そういった「空間」でシェードプランツは大活躍してくれるわけですが、
シェードプランツによる演出が施された「シェードガーデン」にも
植物がピークを迎える時季があり、やがて四季も巡ってくるのです。
■植物がピークを迎えるのは、
日なたの庭より少し遅れ、「6月から10月にかけて」の頃。
http://rgc.takasho.jp/plants/vol01_05_2.html
アジサイ、ヤマブキ、ホタルブクロ、ギボウシ、ヒューケラなどは、
落ち着いたシェードガーデンに少しインパクトを与えたり、
僅かながらもアクセントをつけるためには、必要不可欠な植物とも言えましょう!
■まだまだ暑さ厳しき毎日が続きます。
くれぐれも暑さ対策、体調管理には充分ご配慮いただきながら、、
「目から涼」、さらには「癒し効果」も実感いただける、
「シェードプランツ」は私(みやび)オススメの、
また新たな「植物の楽しみ方」の一つとして、皆さまにご提案させていただきます!
■太陽に向かって咲く「元気」の象徴のような「ひまわり」は、
皆に愛され、とても人気のあるお花ですが、(私?みやび?も大好きですが、)
落ち着いた雰囲気を醸しつつも、
日陰に在っては一段とその存在感を発揮する「シェードプランツ」も、
ぜひとも「ひまわり」同様、
皆から愛される「人気者」へと昇華して(行って)欲しいものです(笑)
■ぜひ、皆さまも五感をフルに使って愛でていただき、
それぞれの良さを感じていただけましたら嬉しく思います。
くれぐれも暑さ対策、体調管理には充分ご配慮いただきながら、、、
ちなみに、昨年「切り花の暑さ対策」について、記事を書いております。綴っております(↓)
よろしければご参考になさって下さい!
■それでは、【 花楽(かがく)の時間 ~第86時限 】
最後までお付き合い下さりありがとうございました
【この記事を書いた人】
フラワーアーティスト みやび美歩
(アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)認定デザイナー)
「アーティフィシャルフラワーを 《ツール》から《アート》へ昇華させたい」との想いを持ち、アーティフィシャルフラワーだからこそできる「表現」の探求、個展・ワークショップを開催中。
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