「変化」を楽しみ、心豊かな時間を!
■10月4日(水)は、「お月見」でしたね。
全国的には、綺麗なお月さまが姿を見せてくれたようですが、
私(みやび)も、刻一刻とさまざまな姿を見せる「お月さま」を堪能出来ました。
美しい日本の秋に、綺麗な月の姿は風情がありますね。
■さて、
月を眺めて楽しむお月見ですが、
そもそも「お月見」とは、
主に満月を眺めて楽しむことで、
中国の唐時代の観月の宴「中秋節」に由来するそうです。
■中国では陰暦
7月を初秋、
8月を仲秋、
9月を晩秋と言い、
その月の満月を拝み、月を愛でる習わしがありました。
■日本に伝わったのは平安時代。
平安貴族たちが、
欠けても満ちる月を「生や不死の象徴」と考え、愛して詩歌を詠んだようです。
やがて、
江戸時代には、この時期は農作物の収穫期とも重なることから、
豊作を祈る収穫祭を行う日として庶民に親しまれ、一般家庭にもお月見が定着していったのでした。
■ところで、
私たちは「自然」に囲まれ「自然」に生かされていますが、
「月」は、私たちの暮らしに直接、必要不可欠なものではありません。
「食べ物」や「衣服」は必要不可欠であるのに、
「花」や「植物」も、
「月」と同様、私たちの暮らしに必要不可欠なものではありませんね。
■しかし、
それらは、何気ない日常に(小さな)楽しみを与え、季節の移ろいを思わせてくれます。
「花」や「植物」の水やりや水替えなどのお手入れは、
忙しい毎日においては、少々煩わしさを生み出すかもしれませんが、
そのちょっとした手間を楽しめたり、
煩わしさも、時には息抜きと感じられるようになったら、
単調な日々の暮らしに、少し「変化」が出てきます。
気持ちに余裕が出来たり、切り替えが上手くなったり、、、
それは、小さくではあっても確かに、日々の暮らしに「潤い」を与えてくれるものです。
■美しい自然やそれを慈しむ習わし、その由来などに触れる機会があると、
「四季の変化を楽しむ」ことの出来る「日本」に生まれたことを、とても嬉しく感じます。
お金をかければ、より美しいものや、より贅沢なものに触れたり、
心を動かされることはあるのかもしれません。
けれど、日常の中に当たり前にあるもの、
当たり前にあることへの感動や感謝の心が持てなければ、
お金をかけた贅沢に、本当に心が動かされることなどあるのでしょうか?
■「日々の暮らしに、ちょっとした変化を!」
そう意識するだけでも、
今日より明日、明日より明後日、、、
より心豊かな時間を過ごすことが出来るようになるかもしれません。
■当たり前にあることへの感動や感謝の心を忘れず、
「日々の暮らしに、ちょっとした変化を!」、そう心掛けたいものですね。
それでは、【 花楽(かがく)の時間 ~第49時限 】
最後までお付き合い下さりありがとうございました
【この記事を書いた人】
フラワーアーティスト みやび美歩
(アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)認定デザイナー)
「アーティフィシャルフラワーを 《ツール》から《アート》へ昇華させたい」との想いを持ち、アーティフィシャルフラワーだからこそできる「表現」の探求、個展・ワークショップを開催中。
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