バレンタインに学ぶ「多様性」!
■過日の「バレンタインデー」。
ふと思うに、
「贈る」ことがメインであったバレンタインデーが、今やチョコレートを「買いに行くこと」自体がイベント化しています。
「美味しいチョコレートを求めて集まる」ファンはもちろんのこと、
最近ではチョコレートそのものというよりも、
むしろチョコレートが出来るまでのストーリーやブランドのルーツ、チョコ職人の人物像、
さらにはパッケージといったチョコレートの背景にある諸々にこそ惹かれる、というファンも多いのではないでしょうか?
■美味しいのは、もはやあたりまえ。
その上で、チョコレート好きの心をくすぐる「プラスα(アルファ)」が求められているのでしょう!
実際に食したチョコレートをチェックするためのノートを備え置き、
予習し、網羅していく楽しみまでも用意した、とある有名なバレンタインイベントもあります。
また、「いつもと違う」感に訴える「限定品」は、
特に女性の購買意欲をくすぐり、
インスタ映え、フォトジェニックを意識した「見た目」重視の商品も多く並びます。
これでは、流石にチョコマニアでなくても惹きつけられますよね(笑)
■日本における「バレンタインデー」は、
まだまだ「女性が男性にチョコレートを贈る日」というイメージが強く、
女性が中心のようではありますが、
確実に、人々の「バレンタイン」への向き合い方は変化してきました。
■ちなみに、渡す相手への感情や関係性によって、
以下のように「チョコ」はさまざまな呼び方があるようです。
女性が想いを寄せる男性に愛の告白として贈るチョコレートは「本命チョコ」。
恋人ではない、普通の友人男性へのプレゼントとして贈るチョコレートは「義理チョコ」。
お世話になった人にお礼の意味を込めて贈るチョコレートは「世話チョコ」。
会社の男性に贈る「社交チョコ(シャコチョコ)」。
家族に贈るチョコレートは「ファミチョコ」。
芸能人にファンが贈るチョコレートは「ファンチョコ」。
さらには、
男性が好きな女性に愛の告白として贈るチョコレートは「逆チョコ」。
同性同士(主に女性同士)で贈り合うチョコレートは「友チョコ」。
そして、
今や、さまざまな愛の形が認められるようになってきました。
同性への愛情の証や告白に贈るチョコレートは、
女性から女性に贈るものを「百合チョコ」、
男性から男性に贈るものを「ホモチョコ」と呼ぶそうです。
また、
忘れてならないのが、自分で自分の為に買う「マイチョコ」。
「自分チョコ」、「自己チョコ」とも呼ばれますが、
(男性が自分の為に買うチョコレートは「俺チョコ」だそうです。)
これは本命チョコや義理チョコとは異なり、
普段食べられないような、
少し高価なチョコレートを「自分へのご褒美」として楽しむ傾向にあるようです。
■今後も、ブランドや百貨店などによるバレンタイン商戦はますます激化し、
「チョコの呼び方」もより複雑になっていくでしょう!?
とはいえ、これからも商戦に「踊らされている」ことを理解しながら(笑)
バレンタインデーは自分の気持ちや環境に合ったチョコレートで、「チョコレートを楽しむ日」として向き合っていきたいものです。
ますます「多様化する」バレンタイン。
「贈る」ことも楽しみつつ、「自らが楽しむ」ことを楽しめるイベントとして、
さらなる多様性も認めつつ、受け入れるに値するものはそうしたいな、、と(笑)
■ただし、この時注意したいのが、
「多様性を認める」ことと、「受け入れる」ことの違いです。
goo国語辞書によると、
「多様性とは、いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと」
とあります。
■つまり、人の考えや価値観、特徴にはいろいろな種類があり、
その「多様性を認める」とは、「その違いを認める」ということ。
だから、まずは相手の考えを聴く姿勢を持つことが、「多様性を認める」第一歩となるのではないでしょうか?
そして、その考えやさまざまな意見を認める過程で、
自分自身が優先したいモノは何かを考え、答えを導き出していけば良いのではないでしょうか?
■結果、人は「多様性を認める」ことはあっても、すべてを受け入れる必要は無い、というわけです。
とはいえ、「多様性を認めることができるようになる」ということは、
過去の経験値には無かった新しい考えに対する(ものの)見方や捉え方などがわかるようになる、ということ。
ゆえに、自分自身の考えの幅も拡がります。
■花であれば、、、
フレッシュ(生花)に、アーティフィシャルフラワー、プリザーブドフラワー。
花を扱ったレッスンであれば、、、
ハーバリウムにアロマワックス、グリーンディスプレイ、テーブルコーディネートと、
ぜひ、今後とも「フラワーデザイン京都」の「多様性」もお楽しみいただけましたら幸いです。
■■それでは、【 花楽(かがく)の時間 ~第103時限 】
最後までお付き合い下さりありがとうございました
【この記事を書いた人】
フラワーアーティスト みやび美歩
(アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)認定デザイナー)
「アーティフィシャルフラワーを 《ツール》から《アート》へ昇華させたい」との想いを持ち、アーティフィシャルフラワーだからこそできる「表現」の探求、個展・ワークショップを開催中。
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