花(植物)好きなあなたが、花粉症と上手く付き合う方法とは?

「花粉症」のルーツは、
1800年代にヨーロッパで報告された 「枯草熱」 というものです。

ある夏の日、農民が牧草を刈り取り、
(その牧草を)乾燥させるためサイロに収納している際くしゃみが止まらなくなりました。

「原因はイネ科の植物の花粉に起因している」ことが、その後の研究で判明。

これが 「花粉症の発見」 です!!

「花粉症」 を引き起こす植物はさまざまですが、
原因となる花粉でよく知られているのは 「スギ花粉」や「ヒノキ花粉」 など。

日本では、1961年にブタクサによる花粉症が報告され、その2年後にスギ花粉によるアレルギー症状が明らかになっています。

実のところ、花粉は季節を問わず一年中飛散しています。

一般的に、花粉症のピークは2月から4月ですが、意外と、花粉の量も種類も多いのが「5月」で、
花粉アレルギーの方とって、悩める季節は長いのです。

「花粉アレルギー」 の方というのは花粉に対して敏感になっているため、
少しの花粉でもくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど花粉症の症状が出てしまいます。

最近では、(花粉飛散の) 地域別のカレンダー情報などが出ていますから、症状のヒドい方は事前に確認し対策を立てておくと良いでしょう。

セルフケアはもちろんですが、ヒドい場合は病院で診てもらい、少しでも症状を軽くしたいものですね。

何と言っても、

「花粉症とは植物の花粉が原因となってくしゃみや鼻水などのアレルギー症状を起こす、
れっきとした『病気』である」 こと、

忘れてはいけません。

侮っていると、症状が悪化してしまいます。くれぐれもご注意下さい!

しかしながら、
これからの季節は、お花や植物に触れる機会も多くなりますね。

「花粉症がキッカケでお花や植物に苦手意識を持ってしまった」
などのお声を耳にすると、私(みやび)は、とても寂しい気持ちになってしまいます。

次第に温かくなり外に出る機会も増えるのが、これからの季節です。
せっかくですから、「楽しく」お花や植物と触れ合っていただきましょう!

自然の中で育つ花や植物はもちろん、
切り花であっても花粉は生きていますから、花粉アレルギーの方にとっては注意が必要です。

日常的に花を扱うフラワーデザイナーの中にも、もちろん花粉症の方はいらっしゃいます。
皆さんそれぞれに工夫をされていますよ。

では、皆さまお待ちかね(?!)の

「花(植物)を扱う際の花粉アレルギー対策」について、3つご紹介します。

まずは、
自分がどの花(植物)によってアレルギー症状が出るのか知っておくことです。

どの花粉によってアレルギー反応が出るのかは人によって異なりますので、より確実に知るためには、アレルギー検査を受けてみると良いでしょう。

次に、
どの花(植物)によってアレルギー症状が出るのかが分かったら、なるべくその花(植物)と接触しないことが一番です。

しかし、そうも行かない場合は、
花(植物)を扱う前に花(植物)に霧を吹いて乾かないようにしておき、花粉が飛ばないようにします。

それでも症状が出る場合は、花粉症用メガネやマスクをして防御すると良いでしょう。

花粉症の薬を服用したり一時的なものなら市販の点鼻薬や目薬を使うのも、症状を少しでも和らげるひとつの方法です。

最後に、
見落としがちなのが、手などに小さな傷があると、そこから花粉が入ってくることもあります。
花粉症を引き起こす植物を扱う時は、手袋をするのも良いかもしれませんね。

キクやクルミ、ナデシコ、スターチス、グロリオサなど
花屋の店頭に普通に置かれている花(植物)でも花粉症を引き起こすことが報告されています。

対策を知っておくことで、お花や植物と上手く付き合うことが出来るものです。

ぜひ、ご活用いただけましたら幸いです。

それでは、
【 花楽(かがく)の時間 ~第7時限 】
最後までお付き合い下さりありがとうございました。



【この記事を書いた人】

フラワーアーティスト みやび美歩
(アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)認定デザイナー)

「アーティフィシャルフラワーを 《ツール》から《アート》へ昇華させたい」との想いを持ち、アーティフィシャルフラワーだからこそできる「表現」の探求、個展・ワークショップを開催中。
>>詳細プロフィール 続きはこちら

みやび美歩 プロフィール




コメント


認証コード2935

コメントは管理者の承認後に表示されます。