ともにあるのは、ほどよい緊張感
こんにちは、みやび美歩です。
■過日、
「ミュシャ作品をイメージしたフレームを!」とのオーダーに、
「Bunkamura ザ・ミュージアム( 渋谷・東急本店横)」において開催中であった
「みんなのミュシャ(ミュシャからマンガへ ~ 線の魔術)」展へ。
※同展は、明日から京都においても開催されます(↓))
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/mucha2019/
■アールヌーヴォを代表する芸術家 アルフォンス・ミュシャ(1860ー1939)。
「線の魔術」ともいえる繊細で華やかな作品は人々を魅了し、
ミュシャ様式と呼ばれるそのスタイルは、後世のアーティストに影響を与えてきました。
ミュシャ財団監修による「みんなのミュシャ(ミュシャからマンガへ ~ 線の魔術)」展は、
ミュシャ幼少期の貴重な作品、自身の蔵書や工芸品、
20代に手掛けたデザインやイラスト、
そしてミュシャの名前を一躍有名にしたポスターなどを通じて、
ミュシャの原点と作品の魅力に迫っています。
さらに、ミュシャ作品から影響を受けた明治の文芸誌の挿絵から、
1960ー70年代のイギリス・アメリカを席巻したグラフィック・アート作品、
現代の日本のマンガ家やアーティスト作品まで、
およそ250点でミュシャ様式の流れをたどっています。
時代を越えて愛される画家、
ミュシャの秘密をひも解く、これまでにない展示会です。
■実のところ、
このたびの(「ミュシャ作品をイメージしたフレームを!」との)オーダーには、
「ちょっと難しいな、、」との心の声もあったのですが、
そこはせっかく頂いたチャレンジの機会でもあります。
よりイメージを膨らませたく、ミュシャに会いに行きました(笑)
■パンフレットには、
「没後80年。時代を越えて、今もミュシャは生きている」との文字。
はやる気持ちを抑えながら私(みやび)は、
一歩、また一歩と、
「ミュシャの世界」へと歩みを進め、、、
そして、ありました!!
目の前には、オーダーを下さったNさまお気に入りの絵画。
【スラヴィア:プラハ、スラヴィア保険相互銀行のためのポスター】が
私(みやび)の目の前に広がったのです!
■ここで、
Nさまから頂戴したご感想をご紹介いたします。
リビングにある作品(フレーム)は、アンティークなフレーム台の上にちょこんと。
まるでおめかししたかのような様相で、Nさま宅の一員となっていました。
(ここから)
素敵な大作をありがとうございます。
ミュシャの絵が再現されてますね。すごいですー。
大切に飾らせてもらいますね。
主人もすごいと。
一気に部屋が華やかになり嬉しいです。
本当ありがとうございます!
そして、みやびさんのこだわりが詰まってて、
それを踏まえてみるとますます素敵だなぁと思えます。
あ!
お花のお話などイキイキと語られていて、、
また次の新作など楽しみにしています。
(ここまで)
■Nさま、このたびは本当にありがとうございました!
豪華なフレーム台が、作品の格を上げて下さっていますね(笑)
こちらこそ、ありがとうございます。
デザインや使用した花資材、絵画の解説、
ミュシャ展の感想など、つらつらと語っておりましたね。
お伝えしたい想いが、次から次と溢れてきて、、(苦笑)
とにかく、
「ミュシャの絵のどこを切り取って花で(ミュシャを)表現をするか!」、
「ミュシャらしさとは何?」、
「ミュシャが(絵の中で)大切にしたものは?」などと考えつつ
ラフ画の枚数は十を優に超えたのですが、
オーダーをいただいたその時から、
(お作りした作品の通りに)ほぼイメージは変わりませんでした。
芸術的感性が豊かでいらっしゃるNさま。
当初は、気に入っていただけるだろうかと随分心配いたしておりましたが、
作品を通じて、
しっかりと私(みやび)の想いも受け止めていただけたようで
大変光栄に思っております。
ご主人さまにも、どうぞよろしくお伝え下さいませ。
本当にありがとうございました!
■オーダー制作においては、
作品をお届けする前に必ずお写真でご確認いただきますが、
実物をご覧いただいた後のご感想をお聞きするまでは毎回緊張いたします。
しかし、
このほどよい緊張感が私(みやび)を、
「やる気」から「その気」にさせてくれます。
■脳は長時間過度の緊張状態におかれると、
オーバーワークで働きが鈍くなると言われます。
ストレスレベルが高くなるほど鈍くなり、
さらに高くなると脳は寝ているのと同じ状態なのだとか。
かといって、
あまりにリラックスし脳への負荷がまったく無い状態では、
脳は良いパフォーマンスを生み出すことが出来ません。
つまり、
「ほどよい緊張感」がパフォーマンスをあげてくれるのです。
これからも、
常に私(みやび)とともにあるのは、
「ほどよい緊張感」、、でありたいものです。
■最後になりましたが、
【スラヴィア:プラハ、スラヴィア保険相互銀行のためのポスター】について、ひとこと。
スラヴィア保険相互銀行はプラハに1869年に創立された。
「スラヴィア」とは、スラブ民族の連帯精神の象徴であり、
一般的に女神の姿で擬人化された。
その名を冠する銀行の出現はチェコのナショナリズムの高揚を物語る。
「Q型方式」の構図には「スラヴィア」が民族連帯の象徴であるリングを持った姿で描かれ、
彼女が膝に置いた剣は、平和主義と専守防衛の精神暗喩している。
(※ミュシャ展紹介のまま記載しています。)
■ご興味ある方は、ぜひ京都へ足をお運び下さいませ!
先日Nさまにお伝えしましたら、
「期間中に必ず観に行きます。」と。
Nさま、ぜひ「ミュシャの世界(観)」を楽しんできて下さいね。
ここ数日の京都は、
街の色が徐々に変わっていく夕刻の美しさにも心をつかまれます(笑)
■それでは、【 花楽(かがく)の時間 ~第120時限 】
最後までお付き合い下さりありがとうございました
【この記事を書いた人】
フラワーアーティスト みやび美歩
(アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)認定デザイナー)
「アーティフィシャルフラワーを 《ツール》から《アート》へ昇華させたい」との想いを持ち、アーティフィシャルフラワーだからこそできる「表現」の探求、個展・ワークショップを開催中。
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