「祇園祭」にまつわる2つの「ハナ」のおはなし!

こんにちは、みやび美歩です。

「コンコンチキチン、コンチキチン」・・・町中を包む祇園囃子。

7月1日からの1ヶ月、京都は祇園祭一色に染められます。

画像の説明

「祇園祭」は八坂神社のお祭りで日本三大祭の一つですが、

何と言っても、祇園祭の「華(ハナ)」は「山鉾巡行」です!

およそ1100年前、日本全国の国の数の矛66本を立てて、
疫病退散のために「祇園御霊会」を行ったのが始まり、と言われています。

やはり、宵山や山鉾巡行が一番の盛り上がりを見せますが、
1日の吉符入りに始まり、
くじ取り式、鉾立て、花傘巡行、還幸祭、狂言奉納などさまざまな行事が市内各所で行われます。

そして、31日の八坂神社での疫神社夏越祭で、祇園祭はクライマックスを迎えます。

2014年には、約50年ぶりに「前祭(さきまつり)」と「後祭(あとまつり)」に分かれ2度の山鉾巡行が行われ、「大船鉾」も復活するというニュースがありました。

今年も、「前祭」と「後祭」の2回に分けて開催されますよ。

全33基の山鉾のうち29基は重要有形民俗文化財に指定されており、
美しい綴織、絨毯、タペストリーなどの美術品で飾られたその姿は、まさに「屋外移動美術館」です!

悠久の歴史、豪華さ、祭事が1ヶ月にも渡ることから、
規模の大きさでも広く知られており、京の町衆の祭として発達してきました。

立派な、日本の夏祭りの代表でしょう!

そんな祇園祭に欠かせない「花(ハナ)」が「ヒオウギ」です。

ヒオウギはアヤメ科の植物。

肉厚で幅が広く、剣状の葉が左右に扇を開いたようにつく姿が公家の手にしていた「檜扇」に似ていたため、この名前がつきました。

昔はヒオウギで悪霊退散したことから「厄除けの花」として飾られるようになり、
祇園祭が元々は疫病を流行らせている怨霊の怒りを鎮めるために始められたことからも、「魔除け」として欠かせなくなったようです。

この時期、京都では軒先に飾られた「ヒオウギ」を目にすることも多いでしょうね(?)。

、、、いかがでしたか?!

日本人は、古くから移りゆく四季を愛するとともに、季節ごとの歳時や行事を大切にしてきました。

世の中が便利になるにつれ、季節感を味わうことも少なくなり、
また、行事も年々簡素化されてき(たと感じることが多くなり)ましたが、

せっかく季節を味わうことの出来る国に在るのですから、

少しずつでも、日々の暮らしにそんな「要素」を取り入れてみても楽しいのではないでしょうか?!

そんな心の動きが、「心の余裕」や「心のゆとり」に繋がるのではないでしょうか?!

祇園祭にまつわる2つの「華(ハナ)=山鉾巡行」と「花(ハナ)=ヒオウギ」のおはなし。。

皆さまのご参考になれば幸いです。

ぜひ、祇園祭にお越しやす~(笑)

それでは、【 花楽(かがく)の時間 ~第33時限 】
最後までお付き合い下さりありがとうございました。



【この記事を書いた人】

フラワーアーティスト みやび美歩
(アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)認定デザイナー)

「アーティフィシャルフラワーを 《ツール》から《アート》へ昇華させたい」との想いを持ち、アーティフィシャルフラワーだからこそできる「表現」の探求、個展・ワークショップを開催中。
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