満開の感動も、花散る切なさも、、

日本人は「季節感」を大切にします。

この時季、恒例行事のように大勢の人が「お花見」に出掛けますが、
桜の優しい色合いは、穏やかで緩やかな時間の流れと、ほっと心温まるひとときを届けてくれます。

やはり、日本人にとって「桜」というのは格別な存在なのでしょう。まさしく「春の風物詩」です!

画像の説明

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そんな桜のシーズンには、
「桜」をあしらった商品、桜にあやかった商品も、あちこちでよく見かけます。

中でも、「桜餅」は春の風情を盛り込んだ、手作りの和菓子。

餅の中に餡(あん)を入れて、桜の葉の塩漬けで包んだお菓子ですが、

関西風は「もち米を使った道明寺粉の皮の中に餡を入れる」

関東風は「小麦粉などの皮で餡を巻く」

と、
関西と関東では少し趣が異なっていますが、これも一つの「春の風物詩」です。


桜の葉は抗菌作用に優れており、胃腸の調子を整えたり、下痢を止めたりする効能があるそうですが、
お花見の席にも並ぶことの多い「桜餅」ですから、そんな理由も納得出来ますね。


さらに、
桜の花の芳香は解毒作用に優れ、熱をとったり、二日酔いの不快感を緩和したり、喘息や痰、咳に高い効果を発揮することが分かっています。

桜の下で、お酒を飲みながら楽しく過ごす「お花見」も、そのような効果があってこそ、毎年の恒例行事となり得ているのかもしれません。

まさに、「五感で味わう非日常」といったところでしょうか!



咲き始め、満開の頃、
そして、散りゆく姿にすら、毎年飽きることなく足が向いてしまうのは、

桜が、(私達の)期待値を超える満開の美しさを放ち、&br短い命ながら懸命に咲き、潔く散って行く姿をあるがまま、私達に見(魅)せてくれるからなのでしょう!

満開の感動も、花散る切なさも、、

季節感を大切にする日本人であるからこその、花の「愛(め)で方」なのではないでしょうか!?

「満開」だけが、花の魅力ではありません。

四季の移ろいの中、
芽生えた瞬間(とき)から朽ちていくまで、輝きを放ちながらも静かに変化し続けるその姿は、
花のもう一つの「魅力」であると、私(みやび)には思えてなりません。

それでは、【 花楽(かがく)の時間 ~第17時限 】
最後までお付き合い下さりありがとうございました。



【この記事を書いた人】

フラワーアーティスト みやび美歩
(アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)認定デザイナー)

「アーティフィシャルフラワーを 《ツール》から《アート》へ昇華させたい」との想いを持ち、アーティフィシャルフラワーだからこそできる「表現」の探求、個展・ワークショップを開催中。
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