「飛梅伝説」に思いを馳せて・・・

「『飛梅伝説』について一度は聴いたことがある。」という方も多いのではないでしょうか!?

梅をこよなく愛したとされる歴史上の人物と言えば、かの菅原道真です。

大宰府に左遷される前、自宅の庭の梅の花に、

「東風 (こち) 吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主(あるじ) なしとて 春を忘るな」

と和歌を詠みかけました。




(この和歌の意味は、

 「春になり東風(こち)が吹くようになったら、主人がいなくても春を忘れないで匂い床しく花を咲かせよ」

というもの。。
梅をこよなく愛した道真の優しい心が込められています。)




すると、
梅は道真を慕って一夜のうちに大宰府に飛んで行った、というのが有名な 「飛梅伝説」 です。

実は、私 (みやび) の自宅から数分のところに
「菅大臣神社」という菅原道真邸宅跡に建てられた神社があります。

ビルとビルの間に挟まれるように石の鳥居が建てられ、境内の一角は駐車場になっているのですが、
その菅大臣神社の本殿の前には「飛梅」があるのです。

2月末から3月にかけて、綺麗な白い梅の花が姿を見 (魅) せてくれます。

ちなみに今日、「飛梅」の枝はまだ開花していませんでしたが、
境内にある他の枝には、白やピンクの梅の花がちらほら咲いていました。

大宰府へ飛んで行ったはずの梅が京都に残っているなどと到底信じ難いお話ですが、
おそらく道真公を慕う人々の手で邸宅跡に植えられたのでしょう??!

また、説明板によると、道真産湯の井戸(菅原院天満宮にもあるのだそうです。)が境内にはあります。

社殿自体は道真没後に作られたそうですが、何度も火災で焼失しています。
現在の本殿は明治2年に下鴨神社から移築された三間社流造のもの。

北門には 「天満宮降誕の地」 と 「菅家邸址」 の石碑があります。

住所は、
「京都市下京区仏光寺通新町新町西入ル 菅大臣町境内」。

邸宅跡で、しばし道真公を偲んでみてはいかがでしょうか?!

そして、
「梅花祭」で有名な北野天満宮には、
飛梅伝説の梅と同じ種と伝わる樹齢300年の 「紅和魂梅 (べにわこんばい)」 があります。

毎年開催される「梅花祭」は、
梅をこよなく愛した道真公の命日「2月25日」に行われたことが始まりで、
なんと、900年の歴史があるのですよ!

しかも、約50種類1500本ほどの梅を一気に見ることが出来る風景は「圧巻」です。

「感動もの!!」と言って良いでしょう。

今年は土曜日!
平日なかなか行く機会のない方々には、またとないチャンスです。

今年は、
道真公、飛梅伝説に思いを馳せてはいかがでしょうか!?

それでは、
【 花楽(かがく)の時間 ~第8時限 】
最後までお付き合い下さりありがとうございました。




【この記事を書いた人】

フラワーアーティスト みやび美歩
(アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)認定デザイナー)

「アーティフィシャルフラワーを 《ツール》から《アート》へ昇華させたい」との想いを持ち、アーティフィシャルフラワーだからこそできる「表現」の探求、個展・ワークショップを開催中。
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